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**  マクロビオティックと、ローフードと
随分間が空きましたが、前回の記事の続き。

えーと、ローフードを取り入れて、体調がよくなった。というお話でした。
しかしマクロビオティックの観点から見ると、ではローフードはご法度(?)。
基本、生食は夏以外控えた方がよい…とされています。
ここでちょっと困惑したのは、
『じゃあローフードで体調が良くなっちゃったわたしのケースから見ると、
「マクロビオティック=間違い」になってしまうのかな?』
と、いうこと。

どうも、マクロビオティックが間違いだとも思えないのです。
陰と陽のエネルギーは、やっぱり存在するような気がする。
それを身体にどう取り入れるか、によって自分のバランスを整えていけることは
これまでマクロビオティックを続けてきた中で、身体を通して実感したことだし。

問題は、ローフードがマクロビオティックの観点からすると「陰性すぎる」こと。
温帯の、普通の生活をする人に奨められている「標準食のバランス」を
まるで無視した食事法なのですよね。
それに「陰性」は、なにかとマクロビオティックでは嫌われがちですし(笑)

    ∥余談ですが、わたしはある程度陰性な自分の方が好きです!
    ∥本だって読みたいし、やっぱり考え事をする方が「自分らしい」気がするので。
    ∥どうも時代のせいで陽性な人…活動的で、積極的で、という感じががよい、
    ∥…と言われがちですが、そこは個人の自由。
    ∥誰だって、自分の好きな自分の在りかたを選んでよいのだから
    ∥陽性も陰性も、どちらも否定されるべきではないと思うんですよね。
    ∥問題は、自分が今の状態でここちよいかどうか、だと思うのです。
    ∥まぁでも基本的に、「中庸」に近い方が快適に過ごせます。

で、ローフードをやっていることがなんだか良くないこと、のような気がしてしまう。
こんなに「完璧にマクロビオティックをやるなんて無理だしー、別にゆるゆるでいいっす」
と不良マクロビアンであるわたしでさえも、そう感じてしまうのです。

けれど、身体は「ローフードがちょっとあるとここちよいですよ」と言っている。うーん。
そこで自分の中の矛盾を解決すべく、わたしもいろいろ考えました。
そして出たのが、以下のような結論。

ひとつ、「ローフードのバランスも、マクロビオティックの一つ」である。
つまり、マクロビオティックの観点から見て、ローフードが必要な体調も存在するかもしれない。
けっしてローフードをすること=マクロビオティックのバランスを否定することではない。
…のではないかな、と思います。
ただ単に、現在のわたしの体調にとって、ローフードが快適なバランスをくれるものであって
それすらもマクロビオティックのバランスの一部なのかなぁ、と思うのです。
例えば故・大森先生が「芯に溜まった陽性さ」を溶かすために、
毎日のように冷凍みかんを20個食べていた、というバランスのように。(笑)
(講義録に書いてあったんですが、これで陽性が抜けた、らしいです…すごい…。)

例えばローフードのくれる陰性さは、お砂糖やミルクなどの陰性さとは根本的に違います。
まず、やっぱりエネルギーがあります。生命力というのでしょうか。
「生きているもののエネルギー」、これはやっぱり生食に一番多いんですよね。
だからお砂糖をがばがば食べるのとはちょっと違うかなぁ、と思います。
そしてわたしの身体には、そういう「生きているエネルギー」が必要な時期なのかも。

それからもうひとつ、わたしの身体の問題。
わたしは小さい頃からろくにマトモな「ごはん」を食べず、いつもお菓子でお腹がいっぱい。
本格的な病気になる前なんかは「ジャンクフード中毒」でした。
同じおやつでも、兄のようにしっかりとした食事に近いおやつならともかく、
もう加工食品オンリー、化学物質たっぷりのものばかりをずっと食べ続けてきました。
なんかものすごい酸っぱいグミとか、大好きでしたもの…
(今思えばあれは、ジャンクフードの油で弱った肝臓が酸味を求めていたのかも~)

加工食品は特に消化に負担がかかり、体内酵素を浪費してしまう気がします。
なので、わたしは「体内の酵素の貯金」を、人よりも早いペースで使ってしまったのかも。
そして体内の代謝・修復の機能が落ちてしまったのだと思います。
また食生活だけではなく、ストレス過度でも酵素はどんどん消費されてしまうとか。
当時のわたしの生活を振り返ると、むしろ病気にならない方がおかしいくらい。

なので、人よりも酵素が必要な体質である…と言えそうです。
だからふつうの健康な人だと発酵食品、漬物、プレスサラダなんかで
酵素が充分補えるのだけれど、わたしの場合それだと足りないのかも。

そんなわけで、わたしの中でローフードは
①「今の自分」には必要な要素。(ずっと必要かどうかはわからない。)
 そして、それも「マクロビオティックのバランス」の一部。
 (マクロビオティックとローフードが相反するわけではナイ)
②自分の体質が、酵素が不足しがちな体質なので少しは必要かもしれない。
…という位置づけになっております。
だから100%ローフードは少しやってみたいけど、ずっと必要なものではないかもしれない。
もしかしたら必要かもしれない。それは、実際にやってみないとわからないこと。
そして、誰しもに必要なものかどうかも今のところ、わからない。(→①)
ただ、体調を見ながら、ローの要素を取り入れていくことがわたしには必要かも(→②)
…と思っています。

そしてですね、これって書いちゃっていいのかどうかはわかりませんが書いちゃいます。
小淵沢でのレベル3で、九司先生の授業があったのですが
その中で「望診」をしていただける、というクラスがありまして。
そこでわたしは聞いちゃったのです、
「生野菜がすごくおいしくて、食べると体調が良くて、そしてご飯があまり入らないのですが
 これはマクロビオティック的にどうなんだろうと迷っているのですが…」と。

すると先生は、
「食べたかったら食べてもいい。ごはんはやわらかく炊いて、分搗き米でもいい。
 ただ、その内欲しくなくなるときが来るよ」と仰いました。

てっきり「標準食の範囲内でバランスをとってください」と言われるものだと思っていたので
なんかもーすごくびっくり!すると同時に、どこかでするりと納得。
「ああ、やっぱりマクロビオティックってそういうものなんだな」、と。
生野菜が必要な体調だって、やっぱりある。
そんな風に、バランスのとり方は原則主義のガチガチで盲目的なものではなくて、
とても欲求に沿ったフレキシブルな、柔軟なものなんだなぁと。
そのことになんだか少しほっとしたのです。

そんなわけで、わたしの中ではローフードとマクロビオティックについては
こんな感じで一応の決着がついております。
別にいちいち考える必要はないんだろうけど、自分の中で納得がいってないと
なんとなーくすっきりしないんですよね~。
もちろん、他の誰かがどんな捉え方をしようとそれは個人の自由なのでOKなのです。
ただわたしの中では、こんな風におさまりましたよ!ということ。
なのでこれからまた変わっていくかもしれないし。

とりあえず、毎日がここちよいのが嬉しいです!それが一番ですね。
みなさまも日々変わっていく自分の体調と、上手にお付き合いくださいませ~。
by macrobi_pirico | 2008-11-22 22:43 | raw + living food
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CFSをきっかけに、マクロビオティックを始めました。こころとからだになみなみならぬ興味を持っています。by文(Aya)
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